私たちの科は核医学科として昭和59年に設置された比較的若い科です。当初は核医学のみを専門に扱っていましたが、その後附属病院中央放射線部所属の放射線診断医と共に、単純X線写真からCT、MRI、超音波検査、血管造影など画像診断学全般を取り扱うようになっています。それぞれの検査方法の特性を充分に生かした安全かつ正確な画像診断を実現すべく日々努めております。
放射線診断学の治療への応用であるインターベンショナルラジオロジー(IVR; Interventional Radiology)や放射線同位元素を用いた治療(RI治療)も担当しています。IVRは各診療科との協力体制の下、悪性腫瘍に対する動脈塞栓術や動注化学療法などのほか、CTガイド下針生検なども多く行なっています。また子宮筋腫の塞栓術、類骨骨腫のラジオ波焼灼術(RFA)などやや特殊な治療も扱っています。RI治療としては、バセドウ病や甲状腺がんに対するI-131内服療法のほか、悪性褐色細胞腫に対するI-131-MIBG治療が可能な国内では数少ない施設の一つです。
教授 対馬 義人